めぐみ歯科医院
TEL 0465-85-0008
神奈川県足柄上郡大井町上大井104-1

口腔内科

1.口内炎

口内炎とは

歯茎や舌などの粘膜にできる炎症反応です。一般的には丸く白いアフタ性口内炎が有名ですが、赤くなるものや大きく広がっているものもあります。口内炎の一番の特徴は触ると痛いことで、食事の時に苦痛を伴うため、乳児や高齢者の方は気づかずに栄養不足となり、より口内炎が悪化してしまうこともあります。

口内炎ができる理由

口の中は外から入ってくる細菌や、もともと口の中にいる細菌に対して防御する反応が強く、体の抵抗力が落ちたり、傷ができたりすると過敏に反応し、口内炎となって現れます。ただし、詳しい原因が不明です。

口内炎の原因と治療法


○ストレスや疲れによってできるアフタ性口内炎

最も一般的な口内炎です。疲れやストレスによる抵抗力の低下やビタミンB2の不足によってできると言われていますが、はっきりとした原因は不明です。アフタ性口内炎は直径数ミリの円形または楕円形の白い潰瘍で、周りは赤くなった部分で取り囲まれています。触ると痛く、刺激のある食べ物は強くしみます。

治療法

1週間から2週間程度で自然に消滅するのでそのままでも問題はありません。
しかし、触ると痛いためにケナログやアフタゾロンなどのステロイド剤入りの軟膏やアフタッチ®などのシールのような貼り付けるもの、サルコート®のようなスプレータイプの薬を使用すると早く治りやすいです。また漢方薬を使用することもあります。


○冠や矯正装置などが当たってできるカタル性口内炎

カタル性口内炎は口の中の粘膜が部分的に赤く腫れるのが特徴的で、症状は比較的軽いものが多く、触ると痛みがあります。原因は歯の被せ物が合っていなかったり、矯正装置が粘膜に擦れたり、食べ物などの火傷によって起こります。

治療法

被せ物が粘膜に当たってカタル性の口内炎ができる場合は冠をやり直すか出っ張っている部分を丸めます。しかし、それでも擦れやすい場合はマウスピースを使って粘膜を保護します。
矯正装置はどうしても出っ張りがあるためにつけてすぐの頃は口内炎ができやすいです。矯正装置にワックスをつけて保護したり、アフタゾロンで対応します。


○歯の尖っている部分があるとできる潰瘍性口内炎

虫歯や入れ歯が合わない状態で放置しておくと、尖っている部分が口の中の粘膜を傷付け潰瘍性口内炎が出来ます。
潰瘍性口内炎は口の中の粘膜の表面に潰瘍ができて、その周りが赤くなり、白い膜ができます。口内炎は深く、痛みが強いものもあります。高齢の方は気づかずにそのまま放置すると栄養失調になることもあります。また、傷が慢性化してしまうと癌化する場合もあります。

治療法

虫歯や合わない入れ歯の調整など、口の中の粘膜に刺激を与えている部分の治療を行います。傷口にはアフタゾロンなどの軟膏、傷の治りが悪い場合には抗生物質が必要な時もあります。
これらの処置を行っても口内炎が改善しない場合は医科で組織検査をする必要があります。


○入れ歯のカビによって起こるカンジダ性口内炎

カンジダ性口内炎は義歯性口内炎とも呼ばれています。
口の粘膜が入れ歯の形に赤くなったり、白い膜が出来たりします。
舌にも白い膜が点在することがあります。カンジダ菌はカビの一種で、もともと口の中に存在し、入れ歯や口の中が不潔な状態になると多く発生します。入れ歯の痛みや違和感として症状が現れます。

治療法

入れ歯を義歯用歯ブラシでよく洗い、入れ歯用洗浄剤でカビを落とします。
洗浄剤は毎日使用し、入れ歯がカビないようにする必要があります。口の中はイソジンのうがい薬やコンクールなどで洗口します。必要であれば抗真菌薬をのんでカンジダ菌を減らします。


○口の中に金属でできるアレルギー性口内炎

口の中の金属にアレルギーがある場合、金属に接している部分やその周囲に赤く腫れる口内炎ができることがあります。
口の中の金属アレルギーは口だけでなく手や足にも赤く腫れたり、かゆくなったりするアレルギー症状が出る場合もあります。

治療法

金属を取り除きプラスチックやセラミックに変える必要があります。
パッチテスト等で原因物質を特定しますが、わからない場合もあります。近年ではできるだけ口の中に金属を入れないようにする方向性にあります。

2.舌痛症(舌の痛み、違和感)

舌痛症(ぜっつうしょう)について

舌痛症は、見た目、検査で異常が認められないにも関わらず、舌に痛みや違和感がある症状をいいます。見た目、検査で異常が認められるものも含めて舌痛症ということもあります。

舌の痛み、ヒリヒリ感、チクチク感、違和感、灼熱感、接触痛などの症状があります。舌の異常の原因には、ドライマウス(口腔乾燥症)、口腔カンジダ症、亜鉛の欠乏、口の中の汚れ、全身の病気、歯科金属アレルギー、歯科治療などがあります。
女性、50~70歳代の人に多くみられ、有病率は1.7~7.9%とされています。ドライマウス(口腔乾燥症)や味覚障害をあわせてもつ人が多くみられます。
治療には歯石の除去、入れ歯の調整、ドライマウスや口腔カンジダ症の治療、マウスピースの作製などをおこないます。漢方薬、抗うつ薬、亜鉛の服用、星状神経節ブロックが効果的なこともあります。

治るまでに1年以上かかることもあります。短期間にすぐに結果を求めるのではなく、歯科医師、医師と相談しながら、あせらず長い目で根気よく治療を続けていくことが大切です。
治療をおこなっている医療機関は殆どないため、医療機関を受診しても「問題はありません」、「様子をみましょう」で終わることも多くあります。治療は、ごく一部の歯科、口腔外科、内科、心療内科、耳鼻咽喉科でおこなわれています。
歯肉、頬の粘膜、口蓋(口の天井)の痛み、ヒリヒリ感、灼熱感は、口腔灼熱症候群(バーニングマウス症候群)といいます。症状、治療方法は舌痛症と同じです。

舌痛症の治療について

舌痛症に関する情報や研究は少なく、治療をおこなっている医療機関はほとんどありません。医療機関に受診しても「異常はないです」、「気のせいです」と言われて、治療が終了となることも多いようです。

治療は歯科治療、歯の清掃、薬の服用など様々なものがあります。専門家の間でも治療に対する意見は分かれ、例えば「亜鉛の服用で殆どの患者さんが治った」、「抗うつ剤の服用で治る」、「原因の大半がカンジダでこれに対する薬で十分」という意見もあれば、否定する意見もあります。
治療にあたっては、かかりつけの歯科医師、医師と相談しながら進めていくのがよいでしょう。治療は長期間に渡ることがあり、短期間にすぐに結果を求めるのではなく、あせらず長い目で根気よく治療を続けていくことが大切です。

○つめ物や入れ歯の改善、歯の鋭縁の研磨

とがった歯やつめ物に舌が当たると傷つき、痛みの原因となります。銀歯やさし歯を装着した直後から舌痛症を発症することも多くあります。
舌に直接触れる部位の歯やつめ物に問題があれば、磨いたり治していきます。症状がかえって悪化することもあるため、治療は慎重にすすめる必要があります。

○歯の清掃(歯のクリーニング、PMTC)

歯の表面に歯垢(しこう)や歯石が付着してザラザラしていると、舌を傷つけることになります。また、口の中が汚れているとカンジダ(カビの一種)が繁殖し、口腔カンジダ症を発症します。口腔カンジダ症は、舌痛症の原因の一つとなっています。
歯の清掃(クリーニング、PMTC)をおこない、口の中の細菌を減らし、歯の表面をツルツルにしていきます。

○マウスピース、保護床の装着

舌痛症にかかると、気になって盛んに舌を動かしてしまうことがあります。
不必要、不自然な動きは舌を傷つけ、舌の痛みの原因となることがあります。
不必要、不自然な舌の動きを止めるのはもちろんですが、マウスピース(プロテクター)を作製して歯に装着することにより、舌が歯に触れるの防ぎ、舌が傷つくのを防ぎます。マウスピースは通常下の歯に装着しますが、上の歯が気になる時は上の歯に装着します。

○ドライマウス(口腔乾燥症)

唾液には粘膜を保護する作用があります。唾液が減少すると舌が傷つき、痛むことがあります。ドライマウスの治療により舌痛症を治していくこともあります。舌痛症の患者さんは味覚障害を訴えることもあり、味覚障害の治療を同時におこなうこともあります。

○漢方薬

舌痛症に有効な漢方薬としては、柴朴湯(さいぼくとう)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、立効散(りっこうさん)、小柴胡湯(しょうさいことう)などがあります。1~3ヶ月ほど、長いときは1年ほど服用します。

○金属アレルギー治療 歯科

口の中の銀歯やさし歯などの歯科金属が原因となり、舌が痛むことがあります。セラミックスなどの材料に交換することで、舌の痛みが治ることがあります。治療には多額の費用がかかることがあるため、最初におこなう治療としてはおすすめできません。また、治療おこなう際は慎重に進めていく必要があります。

3.味覚障害

味覚の検査

「食べ物の味が薄くなった」、「味がなくなった」、「口の中がいつも苦い」、あるいは「甘みだけがわからない」といった味覚障害を訴える患者さんは少なくありません。見ることや聞くことと異なり、社会生活に直接支障がないことから、以前はあまり重要視されていませんでした。しかし、近年の高齢社会、ストレスの増加などから、味覚異常を訴える方は増加しています。

味を感じる細胞は数十個集合して味蕾(みらい)を形成し、この味蕾が舌・舌の付け根(後方)・軟口蓋に分布しています。有郭乳頭という舌の後方にあるイボイボは、しばしば患者さんがガンと間違われるのですが、これには多数の味蕾がびっしり並んでいます。この味蕾から神経が脳に味を伝達します。味蕾の数は高齢になると1/2から1/3に減少し、歳をとると味付けが濃くなりやすい原因といわれています。
味は、甘味・塩味・酸味・苦味の基本4味から構成されます。甘味以外は舌後方とされていますが、厳密なものではありません。

○味覚障害の原因
全身疾患の影響による味覚障害

糖尿病・慢性腎不全・内分泌機能の低下などの全身疾患で味覚障害が生じます。糖尿病では、神経や血管が障害されるため、糖尿病の患者さんの約1/4に味覚障害が生じるという報告があります。

ガンや放射線治療にともなう味覚障害

ガンの患者さんも味覚が低下し、これが食欲不振の原因と考えられています。また、頭頚部や脳のガンに放射線治療を行うと、口の中やのどの粘膜に放射線がかかり、炎症のため味覚障害が生じます。

口腔・のどの病気による味覚障害

舌炎やカゼによる咽頭炎等、口腔・のどの病気でも味覚障害が起きます。また、シェーグレン症候群など唾液分泌が低下し、口内が乾燥すると味覚障害を来します。この場合、唾液の分泌を促進する薬や人工唾液を使用します。喫煙も味覚に悪い影響を与えます。

味を伝える神経の障害による味覚障害

鼓索神経は、中耳を通るので、慢性中耳炎がある場合に味覚障害を生じます。また、中耳炎の手術の際、中耳病変除去のため鼓索神経に触れたり引き伸ばしたりすると味覚障害が生じることがあります。
顔面神経麻痺の際、味覚が障害されることがありますが、これは、鼓索神経・大錐体神経がともに顔面神経の枝だからです。顔面神経のどの部位が障害されているか、また予後の判定に、電気味覚検査が重要です。
頭部外傷や脳血管障害などにより脳の味覚中枢が障害されても、味覚障害が生じます。味覚と嗅覚がともに障害されていることもあります。

薬剤による味覚障害

最近注目されているのは薬剤による味覚障害です。関節リウマチ・高血圧・パーキンソン病・糖尿病等の薬で味覚が障害されることがあります。投与中止により多くは味覚が戻りますが、回復に時間がかかることもあります。これら薬剤が、亜鉛や銅等の代謝に影響を与えていることが推定されています。

○味覚障害の治療と予防

最近、亜鉛等の微量金属元素が味覚に重要であることが明らかにされつつあります。亜鉛は、体内で鉄に次いで多い微量金属ですが、この亜鉛が手術やヤケドで不足すると味覚は障害されます。亜鉛を投与すると改善します。

ところが、特に病気もなく、普通の生活をしている人の中で味覚障害だけを訴えている人達に血液検査を行うと、亜鉛不足が認められることがわかってきました。
この亜鉛不足の原因として、日本人の食事における亜鉛摂取量が多くはないのに加え、食品加工時に亜鉛を取り除いてしまう食品添加物が繁用されていることが推定されています。このような患者さんや薬剤・放射線による味覚障害患者に亜鉛の投与は有効です。亜鉛は蛋白質に多いので、食生活への配慮も必要でしょう。

味覚障害も、発症後早期に治療すれば治療の効果が上がります。文字通り、「味気ない人生」にならないよう、味覚の異常に気がついたらすぐご相談ください。

4.口臭

意外と知らない?口臭の本当の原因と適切な対処法

家族や友人との楽しい会話や仕事場での会議などで、自分や他人の口臭が気になったことがある方も多いのではないでしょうか。口臭とは文字通り、吐く息などによって口から出される悪臭のことを言います。

口臭は、現代社会における“スメル(=臭い)ハラスメント”と言われ、社会問題になりつつあります。1999年度厚生省(現厚生労働省)保健福祉動向調査によると、約3.3万人のうち約10%が「口臭が気になる」と回答しました。この回答は、実際には口臭が無い人も含まれ、いかに多くの方が口臭が気になっているかを裏づけるデ-タと言えます。

しかし、口臭の原因を正しく理解して、予防している人は少ないのではないでしょうか。今回は、我々歯科医が普段患者さんにお話ししている内容をご紹介いたします。口臭の原因を知って、健康で楽しいライフスタイルを謳歌しましょう。

口臭の原因とその予防法

口臭のほとんどが口の中の気体が原因であることが明らかにされています。
口の中で生息している嫌気性細菌が、唾液、血液、古くなった細胞或いは食べカスに含まれるタンパク質などを分解して、臭いの元である硫化水素、メチルメルカプタン及びジメチルサルファイドと呼ばれる揮発性硫黄化合物(Volatile Sulfur Compounds: VSC)を産生することにより、口臭が生じます。
口臭は、VSCを増やす原因により“生理的口臭”及び“病的口臭”に大別されます。

以下は、口臭原因を探る7項目です。
ご自身がどちらの口臭タイプになるのかを参考にしてください。

  • 口の中がパサパサしている
  • 仕事などでストレスを長く感じている
  • 舌の表面が白く、磨いたことがない
  • 歯、詰め物や入れ歯の表面を舌でさわるとザラザラしている
  • 歯茎が腫れたり、血がでたりすることがある
  • グラグラ動いている歯がある
  • .穴の開いた歯や詰め物が取れたままになっている歯がある

1.2.3のいずれかの項目のみに当てはまる方→“生理的口臭”の可能性
1~7のどれかの条件に当てはまる方→“病的口臭”の可能性があります。

生理的口臭の予防

普段は唾液の抗菌作用によって、口臭もおさえられていますが、実は誰にでも口の臭いはあります。しかし起床時、空腹時や緊張時には唾液の分泌量が減るため、細菌が増殖し、VSCの産生が活発になるため、いつもより口臭が強く感じられるのです。特にVSCは舌の上で最も多く作られます。これは、舌の表面に食べカス、古くなった細胞などが付着した白い苔のような汚れである“舌苔”を細菌が分解してVSCを作り出すためです。

生理的な口臭は、病気が原因ではないため、いつもの生活にプラスαするだけで、お口の中のスッキリ度があがります。ここからは普段できる口臭予防法を説明しますので、ぜひトライしてみてください。

○唾液を出して口臭を予防する

唾液の分泌量が少ないと、細菌が増殖して口の中が不潔になり、口臭が発生します。すなわち口臭の予防・対策に唾液分泌はきわめて重要です。唾液が出ずらい方は以下を参考にしてみてください。

リラックスをすると唾液が出やすくなる

自律神経の働きにより、緊張すると唾液分泌が減り、リラックス状態のときは唾液が出やすくなります。緊張して口が渇く時は、誰でも経験のあることでしょう。気付いた時は肩の力を抜いて、深呼吸してみましょう。またお水を少し飲んで、お口の渇きを潤すことも大事なことです。

口の中への刺激は唾液を多く出す

歯磨きやうがいは頬・唇など口腔粘膜を刺激し、唾液分泌を促します。ガムを噛むことも、唾液腺の活動を活発にしますので、唾液分泌に有効な方法です。

唾液腺マッサージをすると唾液が多く出る

頬の内側を伸ばすように、左右の頬を指で上下に数回こすってみてください。マッサ-ジ効果を実感できるはずです。また舌を左右に動かすことによっても唾液腺が刺激されます。

よく噛んで食事すると唾液が多く出る

軟らかいものばかり食べていると、よく噛むことをしなくなるので、口の周りの筋力が衰え唾液の分泌が減少する原因になります。噛みごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。

○舌磨きで口臭を予防する

生理的口臭の予防のためには、歯磨きやデンタルフロスに加えて“舌みがき”による舌苔(ぜったい)除去を行い、舌を清潔に保ちましょう。舌清掃は、専用の舌ブラシを必ず使ってください。歯ブラシで舌をみがくと、舌の表面にたくさんある舌乳頭という突起がちぎれ、微量ですが出血することがあります。口臭の原因菌は、血液中のタンパク質が大好物ですから、微量な出血でも口臭の原因になる可能性があります。せっかくお掃除しても、逆効果になっては悲しいですよね。

○洗口剤で口臭予防

洗口剤は口腔内の洗浄・消毒を目的とする液体で、口の中をゆすぐために用いられるものです。組成は殺菌剤などの薬効成分に、水・アルコール・香料・色素などを配合したもので、うがいをすることによって口臭予防やブラッシングで取り残されたプラーク中の細菌の増殖抑制を期待できます。

病的口臭の治療

病的口臭としての主な原因疾患としては、歯周病と大きな虫歯が挙げられます。


○歯周病治療で口臭予防

歯周病の原因菌の多くが、歯周ポケットに潜んで、唾液、血液あるいは食べカスに含まれるタンパク質などを分解して口臭を発生します。

解消法

歯周病はほとんど痛みもなく進行していきます。したがって、何の自覚もないのに家族から口臭を指摘されるようになったら、一度歯科医院を受診して歯周病の検査を受け、治療を受けましょう。


○虫歯治療で口臭予防

虫歯が進行して歯にポッカリ開いてしまった大穴に食べカスは詰まりやすくなり、このような部分は歯磨きをしてもなかなかうまく磨くことができないため、口腔内の細菌が発酵して口臭を放ちます。詳しくは「虫歯の全てを解決/歯ブラシだけでは防げない」を参考にしてください。

解消法

たとえ一時的にマウスウォッシュなどを使ってニオイが消えたように感じても、原因である虫歯を治療していなければ焼け石に水です。心当たりがある方は、是非1度、当院で検診を受け、適切な治療を開始してください。


○親知らずの抜歯で口臭予防

親知らずの周りは細菌が溜まりやすく、口臭の原因になりやすい場所です。
横や斜めに生えている方は早めに抜歯をお勧めします。


口臭の元!舌が白い舌苔(ぜったい)ができる原因と取り方

舌の色がきれいなピンク色ではなく、白く苔の生えたようになっていて気になさっている方も多いのではないでしょうか。
これは舌苔と言って舌の細胞の角質が多くでき、そこに細菌などが溜まって白く見えているのです。しかし、実は舌苔は口臭の原因になることがあるのです。治療をする必要はありませんが、気になる方は舌ブラシで磨くことが必要です。

舌苔とは

舌の表面の角質がなんらかの原因で伸びて硬くなり、その隙間に細菌や汚れが溜まり、舌が白く苔が生えたように見えます。舌苔の原因は細菌や口呼吸、消化器系の疾患などがありますが、原因が不明なことも多くあります。舌苔自体を治療する必要はなく、口臭の原因として舌苔が考えられる場合は舌ブラシで舌を磨きます。

舌苔が口臭の原因

口臭の主な成分の一つである硫化水素は舌苔に関連していると言われています。ちなみに口臭のメチルメルカプタンという成分は歯周病が関連しています。硫化水素は食べカスや上皮カスが細菌によって腐敗されることによって発生します。このような環境が舌苔にあるため口臭の主な原因とされます。
ただし、舌苔は必ずしも病的なものではないため、口臭も生理的な口臭の範囲であることが多いのです

5.金属アレルギー

虫歯治療に一般的に使われている金属にも、金属アレルギーのリスクがあることを知っていましたか?

現在の保険治療による差し歯、ブリッジ、かぶせ物は金属を使用している場合が多いです。
 
また、メタルボンドと呼ばれる自費治療にも土台に金属を使用しているため、アレルギーの方には金属フリーのものが推奨されています。

保険治療

 

金銀パラジウム合金

保険治療で多く使用される金属です。前から4番目以降の保険の差し歯、かぶせ物は、この金属による銀歯となる場合が多いです。


ニッケルクロム合金

金銀パラジウム合金よりもアレルギーリスクが高いと言われており、最近では使用が限定されています。


アマルガム

アマルガムに用いられる水銀は無機水銀で、有機水銀のような毒性はありませんが、アレルギーをおこしやすいと言われています。


銀合金

やわらかい金属なので、主に乳歯の治療や、神経を取った歯の土台などに使用されます。錆びやすく、溶出して歯茎を黒く変色させることがあります。銀自体はアレルギーの原因になりにくい素材ですが、合金に含まれるほかの金属がアレルギーを引き起こすことがあります。

 

自費治療

 

金合金/白金加金

金を主体とした合金で、錆びにくい金属です。保険治療で使用される金属に比べ、金属の溶け出しや、歯茎の変色のリスクが低いとされています。

金属アレルギーの症状

もっとも多いのは、手や足の裏に水泡や膿をもった膿胞ができる症状。
次いで、口の中の粘膜にわずかに隆起した白線ができる症状。
さらに、口内炎や歯肉炎、衣服などに触れている皮膚が炎症を起こす触性皮膚炎、発疹、などが代表的な症例です。

金属アレルギーの検査方法

代表的な検査方法には「パッチテスト」があります。パッチテストとは、アレルギーの疑いのある金属試薬を肌に付けて肌の反応を見る検査です。
検査は、皮膚科や大学病院などの専門外来に依頼します。

保険治療

 

約1,000円~3,000円
既に症状があり原因を特定する目的で検査を行う場合のみ、医科の医療機関で行います

自費治療

 

約10,000円

金属アレルギーの治療

金属アレルギーの治療は、アレルギー源となっている歯の金属を、お口の中からすべて取り除くことですが、アレルギー源の金属をすべて取り除いても、症状が治るまでには数ヶ月、人によってはそれ以上かかることがあります。

6.口腔心身症(歯科心身症)

口腔心身症とは

患者さんを苦しめる口腔心身症とは「口腔心身症(歯科心身症)」あまり聞きなれない病気の名前だと思います。最近言われだして、やっと少し定着してきた病名です。名前は新しいのですが、症状は昔からありました。
口の中に症状が出ているのですが、原因は自律神経やストレス等に由来していますので医師に口の中の症状と、全身症状の両方の知識を持っていないと治すのが難しい病気です。

この病気、体調不良の症状の一部として口の中に何らかの不具合が出てきます。
噛みしめや歯ぎしりから来る、歯の痛み、知覚過敏、歯の動揺、口が開かない、口内炎、口の渇き、舌痛症、等です。それと同時に、患者さんが持っている全身症状は、不眠症、頭痛、肩こり、耳鳴り、めまい、ドライアイ、胃腸の不良等です。
原因はストレス、自律神経失調症等にありますから、一生懸命歯科医が口の中の症状を楽にしようと頑張っても、何度も再発して治りません。

どうも、これは歯のせいじゃないな?と考えた歯科医は他科の病院の診察を勧めます。しかし、他科の医師は血液検査をしても、レントゲンで見ても悪いところが見つかりません。あげくは気にし過ぎではと、脳波まで調べてみますが異常は見つかりません。
20世紀の医学は検査して病気の原因を探し、そこを集中治療しようという考え方です。ですから、検査して異常が見つからなければそれは病気ではないということになります。

しかし、目の前には具合の悪い患者さんが存在します。医者も患者さんもどうしたらいいか分からない状態になり、また転医を繰り返すドクターショッピングという負のスパイラルにはまり込んでしまい、口腔心身症の難民になってしまいます。
人間には「視床下部」という脳の中の脳という部分があります。恒常性(ホメオスタシス)を司っている部位です。

簡単に説明しますと、体温、血圧、呼吸、循環、ホルモン、免疫力等を常に一定に保つため調整を24時間、365日やっているコンピュータみたいなところです。
正確に調整するためには情報が必要です。それを視床下部は流入してくる血液の中に含まれる物質の変化から感じ取り、指令を発します。人間の身体はすごいですね。
ストレスが発生すると自律神経の交感神経が優位になり、血管が収縮します。
当然、視床下部に流れてくる血流量も少なくなります。しかし、その状態が長く続くと正しい身体の状態を視床下部が把握できなくなり、結果として誤作動を起こしている状態になってしまいます。
その顕著なものが更年期障害や交感神経過緊張症候群、口腔心身症です。
全身への血液の供給が充分に行われず、体がだるい、疲れやすい、頭が重い、肩がこる、体が冷える、食欲が無い、眠れない、等々、未病の状態になり、やがて本格的な病気となることになります。

口はストレスの発散場所です。歯ぎしり、食いしばり等で寝ている間にストレスを発散させようとしますが、それが長期間続くと歯の違和感、冷水痛、口内炎、舌痛症があらわれ、また噛みしめの筋肉に貧血を起こし肩凝り等まで出るようになります。

口腔心身症の治療法

今までは口の中は歯科医、全身症状は内科医等その専門医という考え方でしたが、その範疇に納まらない患者さんの病気には医師の側が変化していかなくてはならないと思います。歯科での治療法としては、歯ぎしり装置(ナイトガード)とスーパーライザー(星状神経ブロック療法治療器)、薬物療法の3本柱で行います。

○ナイトガード

ナイトガードは、歯ぎしり、喰いしばりを軽減させ口腔内を守り、咀嚼筋の緊張を緩和させます。

また、歯ぎしりは眠りを浅くします。ナイトガードを入れることにより、眠りの質を上げることができます。

○薬物療法

痛みを主訴とした患者さんの症状緩和に精神安定剤を使います。睡眠を促し、不安を和らげ、筋の強張りを緩める働きのある薬剤を使います。治療の初期に使い、ナイトガードの効果が出てきたら投与は終了します。
プラセンタを皮下注射して自律神経の調整をはかる治療もやります。

同じ病態、症状を見ても受診科が違うと病名が違うと場合があります。
内科、心療内科等の側から見ると交感神経過緊張症の口の中にも症状の出てるもの、あるいは口の中もおかしいといっている不定愁訴。ということになります。
歯科の側から見ると、口腔心身症です。

7.顎関節症

顎関節症の症状

めまい、肩こり、首筋の凝り、難聴、視力障害、頭痛、など原因不明のその症状、顎関節症かも知れません。顎関節症とはあごの関節の位置異常によっておこる病気です。
顎関節症の症状には大きく分けて局所的症状と全身的症状に分けることが出来ます。

○局所的症状
  • 口を大きく開けることが出来ない
  • 口を開けるとき痛みを生じる
  • 口の開閉時関節から音がする(クレピタ、クリック音)全身的症状肩こり、首の凝り、めまい、突発性難聴、頭痛、耳鳴り、吐き気、・・等、メニエール、更年期障害で起ると言われている症状が起ります。
○全身的症状

肩こり、首の凝り、めまい、突発性難聴、頭痛、耳鳴り、吐き気、・・等、メニエール、更年期障害で起ると言われている症状が起ります。

顎関節症の原因

顎関節症の原因はあごの関節の位置異常とストレスが原因だと言われています。
関節の位置がずれた位置で長時間かみ続けると顎関節症になると言われています。
本来、下あごの骨の関節の凸の部分(下顎頭:かがくとう)は上あごの骨の関節の凹の部分(下顎窩:かがくか)のほぼ中央に存在し、この状態を中心位(顆頭安定位)といい、無理なく最も安定する位置にあるとされます。

下顎頭(かがくとう)が下顎窩(かがくか)の中心位にあれば、安定しているので問題はないのですが、噛み合わせが悪いと下顎頭(かがくとう)の位置がずれて中心位になく、安定しない場合があります。この状態が長時間続くと顎関節症になると言われています。

しかしヒトは朝、昼、晩の3回の食事で上下の歯が接するのは15分~20分と言われています。それ以外は安静空隙という状態で上あごの歯と下あごの歯はほとんど接触していません。

上下の歯が接触しなければどんなに噛み合わせが悪くても問題は起りません。しかし、ストレスがあり睡眠中に長く噛みしめることで下あごが常に異常な位置になり、顎関節症を惹き起こします。

原因1噛み合わせ異常

感覚受容器は、口の中では咬合筋、粘膜、舌、歯根膜、などいろいろな部分に存在します。これらの感覚受容器から得られた外部の情報は知覚神経を通して脳に送られます。
脳はそれらの情報を瞬時に分析して、運動神経を通して筋肉に命令を下し、筋肉の収縮で骨が動きます。口に食物が入っていない場合、下あごの位置は関節と筋肉と歯の根っこにある歯根膜等の感覚受容器からの情報で決定されます。

上の歯と下の歯が咬み合わさる面を咬合平面と言いますが、1、2本の歯がその咬合平面から飛び出しているとその歯だけが当ります。そのまま噛み続けるとその歯だけが力を受け過ぎてぐらついてきます。

しかし、ぐらついて抜ける前に歯根膜の感覚受容器から「その歯だけ強く当っているから気をつけて!」と言う情報を脳に流します。脳はその情報を元に関節や筋肉に命令を出して、すべての歯が均等にあたる場所をさがし、そこで噛みます。この位置は歯にとっては良い場所ですが、関節や筋肉にとっては良い場所ではないのです。
そのため、ストレス等で睡眠中に長時間、関節の異常な位置で噛み続けると顎関節症になるのです。

次に視床下部の情報は下位の脳幹に伝達されます。脳幹は爬虫類脳と呼ばれるように恒常性を保つための働きをします。脳幹は中脳,橋,延髄に分かれ中脳は目を動かす動眼神経、橋には口を動かす三叉神経があります。延髄は呼吸、心臓などを司ります。脳幹は睡眠中も働いているので歯ぎしりをすると考えられています。

原因2ストレス

ストレス反応を起す因子をストレッサーと言います。そのストレッサーで生体の恒常性(体内環境を一定に保つ性質)に歪みがでた場合をストレス状態と言います。ストレス反応には血液中のホルモンでおきるものと自律神経系によりおこるものとがあります。感覚情報は脳の大脳皮質という部分で処理され扁桃体でそれがストレッサーだと判断された場合その情報は視床下部に伝えられ自律神経を活性化したりホルモンを出すように命令をだします。

次に視床下部の情報は下位の脳幹に伝達されます。脳幹は爬虫類脳と呼ばれるように恒常性を保つための働きをします。脳幹は中脳,橋,延髄に分かれ中脳は目を動かす動眼神経、橋には口を動かす三叉神経があります。延髄は呼吸、心臓などを司ります。脳幹は睡眠中も働いているので歯ぎしりをすると考えられています。

○歯ぎしり

睡眠中、長時間噛み続け上下の歯牙が接触している状態を歯ぎしりと言います。歯ぎしりにはクレンチング(食い縛り)、タッピング(かちかちと噛む)、グライディング(擦り合わせる)の3タイプがあります。一般的に良く言われるのはグライディングでキュッキュッという音がしている状態をいいますが、音がしない歯ぎしりも有ります。

睡眠中の歯ぎしりはレム睡眠中におこなわれると言われています。睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠とがあり、レム睡眠とは一般に浅い眠りでこの時に夢を見ると言われています。また、レムとはrapid eye movementの略でこの時期の睡眠は目が激しく動いているといわれています。

歯ぎしりは一説によると昼間のストレスを回避する為に行うとも言われています。それはマウスにストレスを与えると血液中のストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)が増えますが割り箸を噛ませると副腎皮質ホルモンが減少するという事が実験により証明されています。噛むと言うことがストレス回避の一つの方法かも知れませんね。

顎関節症の治療法

顎関節症の基本的治療法はストレスを取り除くか、噛み合わせ正常にするかです。
現代社会はストレス社会と言われる様に、社会からストレスを取り除くことは不可能に近いと思います。
もう一つの方法は噛み合わせを正常にすることです。

8.肩こり

日本人で最も多い自覚症状としての、肩こりと腰痛があります

肩こりは、頭痛、手の痛みやしびれ、めまい、ふらつき、動悸、全身倦怠感、いらいら、不眠、消化器症状(胃痛、下痢、便秘)などの原因ともなっています。
たかが肩こりと思われる方もいらっしゃると思いますが、様々なつらい症状の原因の一つなのです。

肩こりは現代病と考えられます。人間の脊椎はS状カーブを取っていることが理想なのです(ばねがクッションとなるようにS状も)。しかし、家事や仕事、パソコン、スマートフォンなどの使用で体が前傾姿勢や猫背、首下がりの状態となることで、頚椎の状態がストレートになってしまいます(ストレートネック)。
頭を支えているのは首ですが、その中でも後ろにある僧帽筋などが主に支えております。ストレートネック(もしくはそれに近い状態)になってしまうと、筋肉への負担は増えます。血流の流れやリンパ液の流れも悪くなってしまいます。

それらの状態が、短時間で起こってしまえば、とても辛いでしょう。しかし、時間をかけてなっていく場合には、症状はゆっくりなのです。そのため、肩こりが原因で起きている症状とは見過ごされている事があります。
頚椎の中には、空洞があり頚髄と呼ばれる脳から続く脊髄があります。そこには、交感神経、副交感神経が存在しております。交感神経とは活発な状態に働きやすく、副交感神経は安静な状況で働きやすいです。そのバランスは、体内で自動的に調整をしています。しかし、肩こりがあるとそのバランス機能が働きにくくなるのです。そうすると、上記の症状が出現します。

特に最近では、自律神経失調症や更年期障害と診断され、苦しんでいる方がとても多くなっております。私の臨床経験では、更年期障害と診断された方でも、肩こりを改善することで、更年期障害の症状が改善することを、経験しております。
肩こりに伴う症状に対しての治療はあまり進んでおりません。その理由の一つとして、命に関わらない事が多く、症状も自然軽快するなどが挙げられます。

症状があり医療機関を受診され肩こりが原因と診断された場合には、痛み止めや筋肉を柔らかくする薬、湿布薬などが処方されます。一時的には効果がありますが、根本的な治療とはなりません。整体や針などは理屈から考えても、効果があります。しかし、時間がない、金銭的負担があるなどの理由で継続できない場合があります。

肩こりが原因と診断した場合には、姿勢の矯正、簡単に出来るマッサージやストレッチ、運動などの指導をさせて頂きます。内服薬や外用薬の併用も行います。痛みに対しての麻酔注射なども行います。色んな方法がありますが、ご本人さんの状態に合わせて、組み合わせて治療を行っていきます。

自分自身の状態を理解し、そこに適切なアドバイスをさせて頂き、一緒に実践できればきっと良くすることが出来ます。
当てはまる症状がある方は、一度ご相談ください。

9.不定愁訴

特に思い当たる覚えもないのに肩こりや頭痛、その他身体の不調を感じていらっしゃる方は、もしかすると「不定愁訴」といわれる症状かもしれません。
体に不調があれば、普通はそれを何か他の病気ではないかと考え、病院を受診されます。

ところが検査を受けても、体のどこにも異常が見つからないことが多いのです。そして、原因が分からないまま、気のせいや年齢のせいにされ、精神科のお薬などを処方されて終わってしまいます。このような原因が見つからない症状を「不定愁訴」といいます。患者さんは原因が分からないために病院を転々としたり、マッサ-ジに通ったり、あるいは健康食品に救いを求めることもあります。ところが、そうした不定愁訴の原因として、歯のかみ合わせの異常や顎関節の機能障害も考えられるのです。

「まさか肩こりや頭痛の原因が自分のお口の中と関係しているかもしれない」と気づく方は少ないかもしれません。もちろん、全て方の肩こりや頭痛の原因が歯だとは限りませんが、慢性的に肩こりや頭痛がおこるという方は、原因のひとつとして可能性があるかもしれません。
たとえば、「歯科医院で虫歯の治療をした」ことで咬み合わせが合わなくなったり、あるいはもともとの咬み合わせが悪いというケースの場合、咬むという動作をする際に無理な動きになってしまうため、首や肩に負担がかかってしまっていることが肩こりの原因になっている可能性があります。

歯に原因があれば、かみ合わせを改善することで不定愁訴の症状が消える場合があります。かみ合わせを治療しても体の不調が消えなければ、歯ではなく他に原因があると考えたほうがよいでしょう。

しかし残念なことに、そのように考えられる医師は少ないようです。現在の歯科医学でも、両者の因果関係を明確に判断する方法がないのが実情です。日本の医療は医科と歯科が分かれているため、一般病院では歯科に関連した疾患を見つけることが難しいのです。そのため、本来の原因となっているかみ合わせや顎関節の異常に気づかないまま、不定愁訴の症状をさらに悪化させている例も少なくありません。

また、この不定愁訴の原因のひとつとして、歯の咬み合わせや歯の治療で使用される材料による金属アレルギーの可能性があることはご存知でしょうか。20年以上前に歯科医院で詰め物をされたことがある方にはアマルガムという金属使われていることが多いです。アマルガムからの中に混ざっている水銀(現在は健康保険でもアマルガムは使われていません)が頭痛を引き起こす原因となっている可能性があります。その他、違う種類の金属が入っている、歯ぎしりがひどいなどの状況がある場合は要注意です。
では、この原因を解消していくためにはどうすれば良いのでしょうか?

当然のことながら、「歯の治療」や「お口の中の状況」が原因となっているのですから、歯科医院でかみ合わせの診断をして、かみ合わせにやさしい材料に置き換えたほうがよいですね。
「肩こりや頭痛の相談に歯医者さんに行くって変じゃない?」
「こんなこと相談すると歯医者さんに怒られるかもしれないので、歯科医院に行けない」と感じられる方も多いのではないでしょうか。

下記の項目にひとつでもあてはまる項目のある方は、不定愁訴の原因がお口の中にある可能性がありますので、歯科医院でご相談を受けられる価値があると思われます。

  • 歯の治療をしたのをきっかけに症状が出てきた
  • お口の中にアマルガムや銀のかぶせ物、詰め物(パラジウム)などの金属がある
  • 噛み合わせがしっくりきていない
  • 歯ぎしりをしている(歯や詰め物がすべっている)
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