めぐみ歯科医院
TEL 0465-85-0008
神奈川県足柄上郡大井町上大井104-1

矯正歯科歯並び矯正

矯正歯科とは

歯並びや噛み合わせが悪い不正咬合があると「見た目が悪い」という審美的な問題だけではなく
  • 噛むことがうまくできない
  • 歯磨きがしづらいため、虫歯や歯周病になりやすい
  • 噛んだときのバランスが悪いと顎に負担がかかったりする
  • 咬合の状態によっては歯の寿命を短くする
  • 発音が不明瞭になることがある

などの悪影響があります。

矯正歯科が目指すものは、不正咬合を改善することです。
歯磨きがしやすい整った歯並びにすることにより、様々な悪影響を防ぎ、お口の中の健康を維持します。
簡単チェック

上下の前歯のかみ合わせが反対になっている。

明らかに上の前歯が出ている。

生えてきた永久歯がガタガタしている(重なって生えている)

正面から見て下の前歯が上の前歯に隠れてほとんど見えない

奥歯でかんだとき、上下の前歯がかまない(前歯があたらない)

上下の前歯の真ん中がずれている。

永久歯列全体にすきまがある。

顔(顎)が曲がっている。

いつも口を開けている。

舌がよく出ている

指しゃぶりや爪かみを行っている(長期にわたり行っていた)

乳歯の虫歯が多い(多かった)。乳歯を早期に抜いたことがある。

上唇や舌にある小帯(ひも状の組織)が短いと健診などで指摘されたことがある。

ご自身、お子様で、チェックリストに該当する項目が2~3個ある場合は、矯正歯科治療を必要とする可能性があります。

子供から始める矯正歯科治療

大人の矯正治療とは違い、顎や歯周組織の成長を利用することができるのが、小児矯正治療の特徴です。
大人であれば歯を並べるスペースを得るために抜歯が必要となりますが、お子様の場合は症状や成長の状態に合わせて装置を使い分けることで、抜歯をしない矯正治療を行える可能性が高くなります。
 
乳歯列期にある程度歯列を整えておくことで、永久歯列期の矯正治療の必要がなくなったり、短期間で終えられるようになる場合もあります。
大人になってから矯正治療を始めても決して「手遅れ」ということではありませんが、お子様のお口の状態によっては、将来的なリスクや負担を軽減できる場合があります。
大切なお子様のお口です、ご不安などあればお気軽にご相談ください。

永久歯が正しい位置に生える

お子様の成長を利用しながら治療することで、顎のバランスやかみ合わせを正常に戻し、永久歯が正しく生え揃う環境を整えることが出来ます。乳児矯正を行うことで永久歯列期の矯正治療を避ける事ができ、不正咬合の症状を軽くしたりすることも可能です。そのままでは顎のスペースが不十分で埋伏歯となってしまうようなケースでも、小児矯正で顎を大きくすることで、永久歯を正しい位置に誘導して萌出させることも可能です。

稀に萌出するためのスペースがあっても異常な箇所に萌出を起こすことがあり、特に犬歯に多く見られます。

非抜歯で治療が行える可能性が高い

成長が完了した大人であれば、スペースを確保するために歯を抜く必要があります。成長期のお子様の場合は、顎の骨を拡大することで歯と顎のバランスを調整し、抜歯せず治療ができる可能性がございます。
顎の骨の成長具合によっては、永久歯が生え揃ってから改めて矯正治療を行う場合もございます。

顎のゆがみを軽減できる

顎のゆがみの原因のひとつに、上下の顎の成長のバランスが悪いことが挙げられます。成長期のお子様であれば、装置を使って顎の成長をコントロール(促進または抑制)することが可能です。全体のバランスを良くし、骨格性の不正咬合(外科手術を必要とする不正咬合)を予防することなど期待できます。

大人よりも短期間で終えられる

成長中のお子様の歯は動きやすく、成長期の過ぎた大人の歯と比べ、動的治療期間(装置を装着して歯を動かす期間)が短くなる傾向があります。
お子様によって成長のスピードが異なりますので、同じような症状であっても同じような治療期間になるとは限りません。成長に合わせて治療計画を変更する場合もございます。

矯正治療は親から子への価値ある贈り物

歯並びのコンプレックスは、大人だけでなく、学齢期を迎えたお子様にとっても一大事です。早めに目立つ部分の歯並びを改善する事により、コンプレックスを解消してあげることで、自信に満ちた健全な精神で成長する環境を整えてあげる事もできます。

外科手術の必要性が減る

歯の傾きが原因で受け口になっている場合など、傾いた歯にそって顎が成長していきます。成長が止まる頃には顎のずれが大きくなっており、改善するには顎の外科手術を併用した矯正治療が必要となる場合もあります。
成長期にかみ合わせを治す事で、バランスのとれた顎の成長を促し、永久歯が生え揃ってからの外科手術の必要性を減少させることができます。

矯正治療は何時、始めるの?

矯正の開始時期についての情報は非常に少ないですから、患者さんや親御さんは、とても悩まれることと思います。その上、もし適切な時機を逸すると、大変な事態になることもありますから、時期の判断は重要です。では、どのタイミングでスタートすべきなのでしょうか?
大切なことは、顎の骨の成長と矯正開始の時期を合わせるというです。下の図を見てください。矢印の横軸は年齢を表しています。その上に帯状に示してあるのが上あご(上顎)と下あご(下顎)の成長時期です。つまり、7から8才にかけての1年間は上顎の成長期、11才半ばから13才半ばにかけての2年間は下顎の成長期であることが分かります。矯正治療はこの7才と11才半にスタートして、成長を利用した治療をすることが理想的なのです。

上顎成長期

上顎は7才から8才にかけての1年間、活発に成長します。そしてこの時に出来上がった上あごの大きさが生涯の大きさとなります。それだけにこの1年間はとても大切であるといえます。

下顎成長期

下顎は11才の半ばくらいから、2~3年間は成長を続けます。期間が長く生長量も多いですから、顎の骨に問題のある患者さんにとって、この時期に治療することはとても大切になります。

矯正治療を開始する時期

治療を開始するには、まず不正咬合の原因と骨の関係を見きわめておく必要があります。その上で、骨に原因がある患者さんの場合は、小学校の1~2年生のころから計画的に顎の骨の位置をととのえておく必要があるのです。最適な時期を見逃してしまい、成長が終わった後から矯正を始めることも珍しくありませんが、この場合、ズレた土台(顎の骨)の上に家(歯並び)を建てるようなものですから、治療結果はどうしても不自然なものになってしまいます。

個人差と性差

注意しなければならない点として、成長には性差と個人差があります。
具体的な例として、女の子は男の子より1年ほど早く成長期を迎えます。目安として女子は小5、男子は小6位が矯正開始の適齢期と思っていてください。
また顎の成長、特に下あごは身長の伸びと同期して成長します。つまり、前図に示した2~3年というのは、あくまでも成長のピークだと言うことです。男子は「二十歳の誕生日まで背が伸びる」といいますが、顎の成長もピーク後じわじわと続くものです。矯正治療期間が長い理由の一つに、この成長期間の長さがあります。特に不正咬合の原因に顎の骨の成長が関係している患者さんにとって、「矯正治療期間が短い」「早く矯正治療が終了する」ことは、必ずしも望ましいこととはいえません。成長期間を十分に使い切れないからです。

矯正治療の流れ

1.来院カウンセリング予約

直接ドクターのカウンセリングを受けたい方、また、具体的に治療をお考えの方は当院の予約システム(デンタマップス)またはお電話でご予約ください。

 
2.来院初診カウンセリング

実際にお口のなかの状態や歯並びを見て、不安や疑問にお答えします

3.精密検査

詳しい診断と矯正治療の計画を立てるために精密検査をします。歯や顔の写真を撮ったり、あごの骨のレントゲン撮影、歯型取りなどとともに、顔と口もとのバランスを見たり、咬み合わせの検査などを行います。

4.検査結果の説明

検査結果をもとに、今後の治療方針や期間、費用などを詳しくご説明します。患者さん一人ひとりのご希望を伺いながら、症状に合った治療方法や装置を話し合って決めていきます。

5.矯正前の治療

ムシ歯などがある場合には、装置を装着する前に治療します。抜歯の必要がある場合も装着前に抜歯します。

6.矯正装置装着

目的に合わせて装置を装着します。装着後はワイヤーの調節や歯の状態をチェックするために1ヵ月に1度程度の通院が必要です。

7.装置の撤去

装置を外し、歯の表面をきれいに研摩します。

8.保定(リテーナー装着)

歯の移動が完了したら、歯が元の位置に戻るのを防止するためにリテーナーという保定装置をつけます最初の半年間が一番元に戻りやすいため、この期間中は一日中装置を付けます。リテーナー装着時も3ヵ月から6ヵ月に1度の割合いで通院し、歯並びの状態をチェックします。

9.治療終了

矯正治療が終わっても半年に1度は定期検診して、きれいになった歯並びや咬み合わせを維持していきます。

当院で使用している装置

1.床矯正装置

床矯正[しょうきょうせい]は、取り外しのできる矯正装置の1つです。
床矯正は、口の裏側、床下粘膜部につけるプラスチック製の床部分(レジン床)と、表側の歯を抑える金属線で作られた入れ歯のような形の装置です。
レジン床に、バネやネジを埋め込むことで、歯を移動します。
乳歯、あるいは乳歯と永久歯の混ざった混合歯列期(6歳~10歳)の不正咬合の処置によく用いられ、永久歯列では補助的矯正装置や後戻りを防ぐ装置として用いられています。


2. マルチブラケット装置

マルチブラケットは永久歯での矯正治療を行うほとんどの方が使用する装置で、矯正治療といえば、思い浮かべるあの装置のことです。

  • この装置は個々の歯をコントロールして、3次元的に歯の移動を行います。
  • ほとんどの永久歯が生えそろう小学校6年生以降ですべての永久歯を対象としています。
  • 個々の歯に人体に無害な接着剤でブラケットを貼り付けていきそこにワイヤーを通して、ワイヤーを交換したり調節したりして歯を動かしていきます。
  • ブラケットには様々な種類があり、金属やプラスチック、セラミック(陶材)で出来たものなどさまざまです。

3.リップバンパー

顎の拡大効果など、主に成長期の子供に使用しますが、成人でも、歯の移動の補助の目的で使用する場合もあります。
口唇の内側に接触するパッド部分は、前歯より離れている必要があります。効き過ぎると、パッドが前歯歯肉に強く接触し、歯肉を損傷する恐れがありますので、常に離れているよう調節を必要とします。器械的な力で歯列の拡大や歯の移動を行うのではないため、人によっては確実性が低い場合があります。また、長時間の使用が前提となります。取り外しが可能なため、虫歯などの可能性が無く、簡単で利便性が高い反面、装着時間が少なかったり、紛失などが重なると、戻ってしまったり、治療が滞ることもあります。


4.3Dリンガルアーチ(舌側弧線装置)

歯の裏側にそったアーチにスプリングを接合し、スプリングの弾力を利用して歯を目的の方向へ動かします。また、大臼歯の位置の固定や、拡大後の後戻り防止装置としても使用されます。
使用方法大臼歯にセメントで固定されますので、取り外しができません。このまま、食事も歯磨きもして頂きます。

5.ヘッドギア

上顎の前方成長抑制と上顎大臼歯の後方移動のために使用されます。
上顎大臼歯の不用意な前方移動を防ぎます。
患者さんの骨格タイプに応じて、引っ張る方向が異なります。
主に、成長期の子供に使用し、上顎の前方成長抑制と上顎大臼歯の後方移動を目的としています。成人でも、抜歯ケースにおいて、上顎大臼歯の不用意な前方移動を防ぐ目的で使用することがあります。

叢生(でこぼこの歯)の矯正

永久歯の前歯がはえてくる時期に顎の発育が十分でないと、狭い場所に歯がはえてきて、前歯の歯並びが悪くなってしまいます。この成長の足りない状態を放置したままにして、永久歯の数が増えてくると歯並びはもっと悪くなる可能性があります。
歯を抜いてでこぼこを治す治療ではなく、お子様の顎の自然な成長を助け、前歯が並ぶ場所を作る治療です。この治療により、これからはえてくる糸切歯(犬歯)や奥歯の余裕をあらかじめ確保することで将来的にも矯正治療を必要としない健康な歯並びを育てることができます。


症例1
年齢的(11歳)にギリギリのタイミングで来院され、速やかに治療を開始した結果、歯を抜くことなく矯正する事が出来ました
症例2


顎の生育不足により歯並びがガタガタの状態でしたが、早期の治療により歯を抜くことなく矯正する事が出来ました。
症例3
プレートによる上顎の拡大のみで矯正する事が出来ました。
症例4
このケースでは歯と歯の間にスペースがありましたのでプレートのみで矯正する事が出来ました。
症例5
このケースは軽度の歯列不正であったため、プレートに治療で矯正する事が出来ました。
症例6
ワイヤーを使用して約1年で矯正する事が出来ました。
症例7
プレートを使用して歯列を拡大し、永久歯の萌出するスペースを確保しました。
症例8
症例9
6歳で来院されましたので、プレートを使用して歯列を拡大し、10歳で矯正が終了しました。

出っ歯の矯正

上あごの前歯が出ている歯並び、いわゆる「出っ歯」は歯だけが原因ではなく、永久歯にはえかわる時期にアレルギー性鼻炎、ちくのう症などが原因で、あごの成長が十分におこなわれないことによってもひきおこされます。
このまま、成長の足りない状態にしておくと、今後さらに永久歯が生えてくることにより、歯並びはもっと悪くなる可能性が考えられます。でている前歯だけを引っ込める治療だけではなく、成長の悪い上あごを拡げ、すき間を作ってから歯を並べることが必要です。上と下のあごのバランスを整え、きれいな歯並びとかみ合わせをつくることを目的とします。


症例10
13歳で来院されたため、抜歯した後、ワイヤーにより矯正しました。
症例11

受け口の矯正

上のあごに比べて下あごの大きさが大きすぎると、前歯のかみ合わせが逆になったいわゆる「受け口」になってしまいます。身長がのびていく時期にそのまま放っておくと、さらにバランスが悪くなり、下あごがどんどん出てきてお顔も変形してきます。治療の方法は歯だけを動かす治療ではなく、
上あごの成長を助け、上下のあごの大きさのバランスを整えるかみ合わせを治す治療になります。
治療を始める時期はあごがさかんに成長している時期、遅くても10歳くらいまでに行うことが大切です。成長が終わってから受け口の治療をする場合、骨を削り取るような手術をしなくてはならないこともあります。


症例12
6歳で来院されましたので上図で示した歯のみ矯正し、12歳で矯正が終了しました。

乳歯列の受け口の矯正

上のあごに比べて下あごの大きさが大きすぎると、前歯のかみ合わせが逆になったいわゆる受け口になってしまいます。永久歯が生える時に自然になおることもありますが、噛み合わせを逆のままだと、下あごが過成長しやすい状態が続いてしまいます。当院では、就寝時のみつけはずしのできる装置を使っていただきあごが正常に成長するよう促す治療を行っております。


症例13

前歯のかみ合わせが逆の場合の矯正

永久歯が生えてきた時に、下の前歯と上の前歯のかみ合わせが逆になっていることがあります。
自然に治ることはほとんどなく、そのまま放っておくと、上あごの成長を抑制してしまう可能性があります。
また下の前歯に余分な力が加わって、歯ぐきが下がってくることもあります。
できるだけはやい段階での治療をおすすめします。

症例14

開窓(かいそう)

開窓とは、自然にはえてこられない歯を歯列内にけん引することにより矯正する治療方法です。


症例15

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合とは奥歯を閉じると、がぶりと前歯が深く噛み込み下の前歯がほとんど見えなくなるくらい閉じすぎになる症状です。


症例16

成人矯正

矯正歯科で歯並びや噛み合わせを正しくする歯列矯正治療は、子供だけのものだと考えていませんか?

大人の方も歯列矯正が可能です。
歯並びがデコボコだったり、前歯が出ていたり、噛み合わせが悪いと、つい気になって口元を押さえて笑ったり、笑顔もぎこちなくなってしまいがちです。
また、歯並びが悪いと、歯磨きをしても歯と歯の間、歯と歯茎の境目がうまく磨けず、むし歯や歯周病になりやすく、噛み合わせが悪いとストレスや顎関節症・頭痛や肩こり、胃腸障害など全身の健康にも悪影響を与えると言われています。
歯並びや噛み合わせを整えることは、健康になるだけではなく、フェイスラインも整い、笑顔に自信が持て、心を晴れやかにする効果もあります。
当院では、初回来院時に、歯科医師が矯正治療に対する不安や疑問にお答えします。治療方法や治療料金についても、お気軽にご相談ください。貴方も矯正治療に対する不安や疑問を解消し、最初の一歩を踏み出してみませんか?

マルチブラケット装置による治療(一般的な矯正治療)

歯の表側にブラケットという金具を取り付けて、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく最もスタンダードな矯正方法です。
御希望により、前歯につけるブラケットは、金属製ではなく白い目立たないブラケットを使用することも可能です。

大人の矯正歯科Q&A

どんな人でも矯正はできますか?

歯周病やむし歯があると矯正治療前に治す必要があります。歯を支える骨が少なくなる重度の歯周病の場合は、稀に矯正治療が無理な場合があります。


保険はききますか?

顎の変形がある場合など全身麻酔による外科手術を併用する矯正治療は、保険の適用になります。手術を伴わない大人の方の矯正は保険適用外となります。


どれくらいの期間で通院しますか?

一般的なフルブラケット装置による治療では、4~6週間の間隔で通院して頂きます。


歯を抜くのはめぐみ歯科医院でできますか?

当院には口腔外科医が常駐しておりますので抜歯は可能です。通常、大人の矯正治療は糸切り歯の後ろの歯や親知らずを複数本抜くことがあります。困難な抜歯の場合は大学病院等を紹介させて頂きます。


矯正期間はどのくらいですか?

一般的に2~3年間矯正装置をつけて頂きます。しかし、個人差がありますので予定と違う場合があります。


必ず歯を抜かないと矯正治療はできませんか?

顎と歯のバランスと、患者様のご希望する歯並びを勘案して、抜歯をするかを決定します。親知らずのない方など、歯を抜かずに矯正治療ができる場合もあります。


高額医療・医療費控除の対象にはなりますか?

世帯の収入や医療費の金額によって適応になる場合があります。詳しくは国税庁の医療費控除のページをご覧ください。

症例



プチ矯正

全顎的(全体的)な矯正治療はできないのですが・・・

患者さんが矯正治療をするかどうか、ためらわれる理由として、初診相談時に問題に挙がる理由の多くが、治療期間と治療費です。
歯のデコボコが軽度な患者さんは、「1本の歯しか気にならないのに、全部の歯に装置をつけたくない」「治療期間も治療費もそんなにかかるのは嫌です」と考えているかたもいらっしゃいます。私も治療を受ける立場であれば、そう思うかもしれません。
ただし、長期安定の項目でも触れましたが、歯は常に同じ場所にとどまっているわけではないので、一本の歯のみを動かすような「プチ矯正」は、比較的難しい治療といえます。(支えとする歯も動いてしまうため)。したがって、当院としては、かみ合わせも仕上がりも良い全顎的(全体的)な治療が理想的と考えます。

そうしたら矯正治療できない人はどうするの?

それでは矯正治療は希望しません」となったかたはどうするのでしょうか?
おそらく、悩まれた後に審美歯科などで歯を削って、セラミックなど人工の歯を入れるのではないでしょうか?
そのほうが短時間で料金も安いかもしれません。しかし、歯の自然な美しさの点では天然歯に優るものはありませんし、歯を大きく削った時点から、歯を喪失するカウントダウンが始まります(現在の歯科技術では、残念ながら、確実に長期間維持できる詰め物はありません)。さらに、何度も再製作となるため長期的にみるとコストは高くなります。

「プチ矯正」でなんとかできませんか?

このような経緯と、部分矯正を希望される患者さんの増加をふまえ、矯正の全顎的な治療を望まれない方を対象に、そのメリットとデメリットを十分ご理解していただいた上で、「プチ矯正」も行っております。
技術的には、最新の治療であるインプラント矯正を併用するなどして、少数の歯のみを効率的に動かすことも可能となってきました。治療期間は約3か月~10か月となり、治療費は症例により異なります。
また、プチ矯正から通常の矯正への移行も可能です。その場合は、かかった費用は差し引いて治療を受けることができます。
かけがえのない健康な歯を大きく削って、歯の寿命を縮める前に、お気軽にご相談ください。


症例1

症例2

症例3

矯正治療Q&A

矯正を始める前に

並びが悪いとどうなるの?

歯並びが悪いと、虫歯や歯周病にかかりやすく、発音が不明瞭であったり、食べ物がよく噛めなかったりします。
また、歯並びの悪さが劣等感につながるといった精神的な面も見逃せません。


矯正治療はいつ頃開始すればいいの?

歯並びの状態は、歯の生え方や、あごの骨格的問題の組み合わせにより、人によって異なりますので、一概にはいつ頃がよいとは言えませんが、気がつかれたらなるべく早めに矯正専門医に相談し、最良の時期に治療を開始されることをお勧めいたします。受け口や開咬など、骨格上の不正がある場合には、小学校低学年であっても治療が必要な方もいらっしゃいます。また、「歯を抜かないで」の矯正治療をお考えの場合も、早い目(小学校1~2年生ごろ)の開始が望ましいです。


治療期間はどのくらいかかるの?

本格的な矯正の治療期間は、症状や治療方法により個人差がありますが、通常は2年~3年半ほどかかります。
また、お子様の場合には本格的な矯正に先立って、永久歯の萌出に必要なスペースを確保するため、2~3年の前期治療を必要とすることがあります。また、歯を動かしても、歯は元の状態に戻ろうとするので、1~2年ほどは歯並びを保持,安定させる必要があります。詳しい治療期間や治療方法は、精密検査を行った後、診断時に決定させていただきます。


歯を抜いて矯正することがあるの?

歯並びは、歯の大きさとあごの骨の大きさとのバランスで決まります。成長期のお子様の場合、歯を抜かないでも、このバランスを良い方向に整えることが可能である場合が多いです。しかし、お子様であっても、歯が大きすぎる場合や、あごが小さすぎる場合には、全ての歯がきれいに並びません。そのような場合には、歯を抜いて、残りの歯の並びを整えることがあります。また、口もとが突き出ている場合も、お顔立ちを整えるために、その対象となることがあります。成人の方の場合には、あごの骨の成長が止まっているため、どうしても歯を抜歯する可能性が高くなります。


歯を抜いて矯正治療をしても大丈夫?

かみ合わせの程度によっては、歯を抜いて矯正治療をお勧めすることがあります。たとえ歯を抜いて矯正治療をされても、矯正治療後に正しいかみ合わせが確立されていれば問題はなく、残った永久歯をより長期にわたって良い状態で保つことができます。もちろん、そのような判断ができない場合は、当院では「抜歯」をお勧めいたしません。


削って歯を並べることと矯正とはどうちがうの?

基本的に、矯正治療では、削らずに歯を正しい位置に並べることが可能です。この場合、お顔立ちも含めてのバランスを考えて治療いたします。削ってさし歯にすると、短期間に歯並びを変えることは可能ですが、お顔立ちまで考慮した治療が難しい場合が多いのです。


矯正治療をすると顔つきまできれいになるって本当なの?

例えば、前歯が出ているような場合、矯正治療によって前歯の位置が後退することで、口元も後ろへ下がります。また、開いていた口が自然に閉じられるようになります。そうすると、顔つきまでとてもきれいになります。また、良く噛めるようになるため、お口の周りの筋肉をよく使うようになりますので、顔が引き締まってきます。さらに、自信を持って笑うことが出来るようになるため、笑顔がとても素敵になります。


一部分だけでも矯正できるの?

部分的に矯正治療をすることは、可能な場合もあります(詳しくはプチ矯正を参照されて下さい)。しかし、かみ合わせと言うものは、上下すべての歯の位置関係で成り立っているものですので、気になっている一部分だけを治そうと思っても、上下すべての歯を動かす治療が必要な場合もあります。


すでに歯が無いところがあっても矯正できるの?

すでに歯が無いところがあっても、多くの場合は、良い歯並びとかみ合わせを得ることが出来ます。歯が無い部分のすき間に関しては、矯正治療によって閉じられることもありますし、矯正治療後に、ブリッジ(失われた歯の両隣の歯を支えにした橋渡し)にしたりすることもあります。


セラミックの歯やブリッジ、神経を抜いた歯があっても矯正できるの?

いずれの場合でも、矯正治療は可能です。ただし、セラミックなどの差し歯の場合は、矯正治療前の歯並びに合わせて作ってありますので、矯正治療後に作り直す場合もあります。ブリッジ(失われた歯の両隣の歯を支えにした橋渡し)の場合には、橋渡しの部分を切断してできたスペースを利用して治療する場合があります。この場合には、矯正治療後にブリッジや冠の作り直しが必要になります。


むし歯や歯周病にかかっていても、矯正できるの?

基本的に、むし歯や歯周病がある場合には、先に必要な治療を済ませてから矯正治療を開始します。
ただし、虫歯の歯を優先的に抜歯して矯正をする場合もありますし、虫歯の程度、部位によっては、矯正治療をしながら処置した方が望ましいこともあります。まずは、矯正主治医にご相談ください。


矯正治療は痛いの?

歯を動かすために加える力は非常に弱いものですが、歯には動揺が生じます。そのため、個人差はありますが、数日間、歯が浮いたような感じがあったり、噛むと痛いといった症状が現れたりすることがあります。しかし、虫歯のような強い痛みではありません。歯の浮いたような感じは、歯が動いているサインですから、まったくご心配はいりません。また、装置の違和感に慣れるのには1~2週間程かかりますが、治療が進むにつれて、この感覚も和らいできます。


矯正治療には、どのような装置があるの?

お子様に使用する装置には、「固定式」タイプ・「取りはずし式」タイプ・「家でだけ使う」タイプと種々ございます。「床矯正」にも対応しております。ただし、「床矯正」だけでの治療結果には限界があり、当院では「奥歯に隙間を作る装置」、「あごを大きくする装置」等のより高度な装置を使用することにより、従来よりも「歯を抜かない」で矯正治療を行うことが可能となっております。
患者さんのご年令やお口の中の状態に配慮し、ご相談させていただいた上で装置を決めたいと思います。当院では、患者さんご本人の意思に反する装置は使用いたしません。

治療中

来院間隔は?

歯を動かしている間は通常、4~8週間に1度のご来院となります。これ以上、頻繁にご来院されても歯は逆に動かなくなることもあり、治療期間が短くなることはありません。また、歯を動かし終わった後に歯並びを保持・安定させる期間(保定期間)中は3~4か月に1度のご来院となります。


1回の治療時間はどのくらいかかるの?

1回の治療時間は、およそ15~30分間位です。ただし、装置がはずれていたり、壊れていたりする場合はもう少しお時間がかかります。


治療途中で妊娠しても大丈夫?

妊娠していても、歯の移動に問題が生じることはありませんので、矯正治療は可能です。レントゲン撮影に関してですが、通常、矯正治療がスタートすると特別な場合を除き、レントゲンを撮る機会は少なく、また妊娠中にレントゲンを撮ることはございませんので、ご安心ください。注意点といたしましては、妊娠中は歯肉炎になりやすい為今まで以上に歯磨きを頑張って清潔な状態を保っていただくことが必要です。


食事や歯ブラシは普通に出来るの?

ほとんど問題ありませんが、硬いものを噛んだり、前歯で引きちぎったりするような食べ方をされた場合、固定式の装置がはずれてしまうことがあります。また、ガム・キャラメルなどの粘着性のあるものも極力避けていただく方が良いです。虫歯になるリスクを低くするため、甘い飲食物もできるだけ避けてください。矯正装置をつけると歯みがきがしにくくなりますので、今までより一層、ブラッシングをしっかりなさってください。歯ブラシの仕方については、こちらで丁寧に指導いたします。


スポーツは普通にして大丈夫なの?

一般的なスポーツ(サッカー、バスケットボールなど)の場合、特に危険はありません。ただ、直接、口に打撃が加えられる可能性のあるスポーツ(格闘技など)の場合、矯正装置で口の中をけがしないよう、注意が必要です。


吹奏楽(楽器を吹くこと)は矯正中に出来るの?

吹奏楽では、どの楽器を吹いても唇に力が入ります。そうすると、唇の裏側が装置に当たって痛みが出ることもあります。それを我慢して吹くことは可能かもしれませんが、以前と同じように奏でることは難しいかもしれません。
そのため、多少のハンディーはありますが、通常のクラブ活動であれば差し支えはないと思われます。
ただしソロ活動をされる方は、その点を十分ご考慮してください。また、常に歯でくわえたりしている楽器の場合も、治療中には、歯の動きに多少影響がでることがあるかもしれません。

治療後

治療が終了した後に歯並びが戻ってしまうことはあるの?

歯を動かした後、装置をはずしてそのままにした場合に、歯の位置がいくぶん元に戻ってしまうことがあります。
それを防ぐため、当院では装置をはずした当日に必ず、治した歯並びやかみ合わせを維持するための装置(リテーナー・保定装置)を装着します。

その他

適切な治療費なのかはどう判断するの?

大学病院などの公共機関の設定する料金設定、及び料金体系がひとつの目安になろうかと思います。
当院の料金体系は、国立大学病院とは若干違いますが、治療費総額は、国立大学病院よりも安いものになっております。


保険は使えるの?

当院では、先天性口唇裂・口蓋裂に起因する咬合異常は、健康保険が適用されますが、それ以外の矯正治療には健康保険は適用されておりませんので、ほとんどの場合は自費診療となります


医療費控除の対象となるの?

発育段階にある子供の成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正のように、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて、歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。
しかし同じ歯列矯正でも、容貌を美化したりするなどのための費用は、医療費控除の対象になりません。
成人の方の場合であっても、歯並びが咀嚼障害の原因になっていると診断された場合などは、医療費控除の対象となるようです。


歯並びは遺伝するって本当?

歯並びが遺伝する可能性は十分に考えられます。しかし、それだけではありません。生活環境や悪い習慣、例えば口呼吸、頬づえ等による影響のほうも大きく関わっている場合もございます。


口を大きくあける時、カクッと音がして耳が痛いのですが顎関節症なのでしょうか? 歯並びと関係はあるの?

顎関節の痛みや、関節の雑音,あごの動きの異常を示している場合、いわゆる顎関節症だと思われます。顎関節症は、複数の誘因があった場合に発症すると考えられています。悪い歯並びは顎関節症の誘因の1つとされていますが、必ずしもこれだけで顎関節症が起こるわけではありません。
これらの結果も十分に考慮して診断いたしておりますので、安心して矯正治療をお受けいただけます。


かみ合わせや歯並びが悪いとからだの健康にも悪い影響があるの?

かみ合わせが悪いために、あごの運動に異常が生じる場合があります。すると、あごの運動に関係する筋肉や神経のバランスが悪くなります。一部の頭痛、肩こりなどはそれが原因なのかもしれません。ただし、その影響が全身的な不調和となって現れる可能性は低いと考えております。


レントゲン撮影によって体はどれくらいの影響を受けるの?

歯科用のレントゲン撮影に使われる放射線量は極めて少量ですので、これによって身体が悪影響を受けることはほとんどありません。天気の良い日に一日中、外にいた場合と同じくらいなのです。さらに、患者さんには感受性の強い体の部分に放射線が直接当たらない様に、放射線を遮断する鉛入りの防護エプロンを着用していただいて撮影しております。また、放射線の照射量を減らすために、当院ではレントゲンのデジタル化を行っており、被曝量を通常の1/2~1/5に低減させております。どうぞご安心ください。


矯正治療をするにあたっての心構えは?

良い治療結果を得るためには、患者さんの協力無くしては成り立ちません。これを機会に、自分の歯の大切さを知っていただいて、ぜひ一緒に頑張って行きましょう。

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